具体的な方法と取り入れ方
認知症ケアや介護ケアの方法として注目を集めている回想法には、グループ回想法と個人回想法の2種類の方法があります。グループ回想法は、通常6名から8名程度の参加者と2名以上のスタッフによって実施されます。個人回想法もグループ回想法の流れと変わりませんが、他の参加者がいないぶん自由度は増します。回想法は家庭でも簡単に取り入れることができますが、日常と非日常の境界をしっかりと分けて取り組むことが大切です。
回想法を詳しく学びたい人へ
介護職が回想法を実施する場合、正しい知識を身につけておく必要があります。特に注意すべきなのは、実施者の思い込みや偏見が入った自己流の回想法にしないことです。高齢者すべてが同じ価値観や感じ方をするわけではなく、昔のものを見たり聴いたりして懐かしいと思えるかどうかは個人差があります。介護職が回想法に関する正しい知識を身につけるのに役立つのが、「心療回想士」や「認知症ライフパートナー」などの民間資格です。