「回想法」とは何か
回想法とは、アメリカの精神科医ロバート・バトラーが提唱した心理療法のことです。日本では認知症患者が増え続けており、昔を懐かしむことによって心を元気にする回想法への注目が高まっています。回想法は、認知症だけでなく介護が必要な高齢者のケアや介護予防にも役立つ方法で、病院や施設などでも取り入れられています。高齢者の割合が今後さらに多くなることが確実となっている今から、元気な高齢者をひとりでも多く増やす取り組みが必要です。
回想法を詳しく学びたい人へ
介護職が回想法を実施する場合、正しい知識を身につけておく必要があります。特に注意すべきなのは、実施者の思い込みや偏見が入った自己流の回想法にしないことです。高齢者すべてが同じ価値観や感じ方をするわけではなく、昔のものを見たり聴いたりして懐かしいと思えるかどうかは個人差があります。介護職が回想法に関する正しい知識を身につけるのに役立つのが、「心療回想士」や「認知症ライフパートナー」などの民間資格です。